私たちがめざすもの

Vision

「若者が希望をもって未来を描くことのできる社会」をつくる

代表 畠中 裕介

代表 畠中 裕介

大学生、高校生の視点・発想を活かすために

ワカモノートの活動のきっかけは、2017年に参加した「尼崎ビジネスプランコンペ」です。私自身がモノづくりが好きだったこともあり、地元のモノづくり企業の価値、素晴らしい技術を持つ会社や職人を多くの方に知ってもらいたいとの思いから、広報活動の必要性を感じてコンペに応募しました。

冊子とWebの企業紹介メディア「ワザカタログ」の構想から活動を開始。モノづくり企業の魅力を一番伝えたかったのは、これから社会人となる学生です。大学生インターンに企画を任せたところ、私たちには思いつかない発想やアイデアが次々と飛び出し、これなら学生目線の企業紹介にすれば今までにない画期的なメディアになると考えました。学生をスタッフがサポートしながら企業を取材をし、記事を制作。中小企業の採用ターゲットである高校生、中でも進路を決める前の1年生へ向けて、2020年、2021年に冊子を発行しました。Web版でも読めます。

大人と若者の壁を取り払い、互いのメリットを生む

高校生に中小企業の課題解決方法を考えてもらうため、私たちが授業に参加した時のことです。生徒から「大人はどれくらい嘘をつくのですか?」という言葉を投げかけられました。とても衝撃的で、企業の魅力向上の前に、大人が若者から信用されることが先なのではないか?と考えました。

これをきっかけに、「学生・生徒と企業がお互いを応援できるプロジェクト」をスタート。例えばアイデアを製品化したい高校生が、企業から材料や技術提供で応援してもらう。企業は、高校生に新商品開発へ参加して応援してもらう。ほかにも企業見学やワザカタログの取材、仕事体験などの交流により若者と大人の壁が取り払われ、双方にメリットが生まれます。高校生と年齢が近く意思疎通が図りやすい大学生インターンと協力しながら、私たちは企業と学生、学校をつなぐ「コーディネーター」の役割を果たす。試行錯誤の末、この形にたどり着きました。

高校生・大学生が体験活動から感じ、学ぶこと

私たちは企業紹介だけでなく、さまざまな体験活動を提供します。イベント企画で共同作業をした高校生たちは、自分の意見を考え人前で話す勇気を持ったといいます。高校生もサポート役の大学生も、話し合いや子どもから大人まで幅広い世代との交流を経験して、コミュニケーション能力が向上したそうです。弊社の進める「リレー型体験学習」では、ロボットプログラミングを弊社で学んだ大学生が次は高校の授業で生徒へ教え、高校生は次に小学生へ教えるために内容を工夫して授業の台本を自分たちで作ります。動画や写真、イラスト、Webなどのクリエイティブ体験から「好きなことを見つけた」と目を輝かせる生徒や学生もいます。

地元モノづくり企業の見学体験に参加して若手社員に取材した高校生の感想の中には、企業や製品、作業への発見や驚きに加え、「一日の過ごし方がわかった」「大変だけど面白そう」など働くことをリアルに捉えたコメントもありました。

ITやクリエイティブの技術を教育現場で活かす

学校へ地元企業を紹介し、自社でも受け入れるインターンシップコーディネートのほか、体験活動を大学や高校教育の場へ提供する授業も行います。企業や職業、働く人を知るキャリア教育、企業見学や仕事体験、ロボット操作・プログラミング、Web制作や動画、写真、デザイン、SNS、広報といったクリエイティブ体験などさまざまな活動があります。学校によりIT環境も授業スケジュール、人数も異なるため、プランはカスタムです。高校では、地域の課題解決を行う課題研究や地元企業を紹介する授業などの例があります。

学校の先生方からは、生徒・学生の成長とともに進路指導、キャリア教育の面でも評価するお声をいただいています。動画・Web制作のクリエイティブ分野に加え、ITや産業用ロボットを含めた教育分野へ事業を展開し、生徒・学生、学校に伴走しながら「教育×IT×クリエイティブで『ヒト』を育て『モノ』を生み出す」活動を続けてまいります。